ついにApple社が新型iPhoneを発表した。
新型スマートフォン「iPhone X(テン)」、「iPhone 8」、「iPhone 8 Plus」だ。日本では、
- 「iPhone X」:10月27日予約開始、発売は11月3日
- 「iPhone 8/8 Plus」:9月15日予約開始、発売は9月22日
主な特徴は、無線充電・顔認証ロック・ホームボタン廃止。
これによりiPhoneユーザーの生活はどれだけ便利に進化するのだろうか。
「iPhone X」はホームボタン廃止で全面ディスプレイ
噂された新型iPhoneの中でも一際注目されていたのが「iPhone X」。耐水・防塵はもちろんの事、ディスプレイの耐久性が強化。なんとホームボタンが無くなり全面がディスプレイになっているのだ。
さらに、これまでの指紋認証「Touch ID」も無くなっている。どうやってセキュリティ認証を行うのか?自身の「顔」である。Touch IDならぬ顔認証の「Face ID」ではユーザーの顔を学習していく機能があり、ユーザーの表情を読み取り絵文字として表現してくれる「アニ文字(Animoji)」も搭載しているとのことだ。
新型iPhone全面液晶で
ホームボタンもないし
指紋認証廃止で顔認証とかすごい😳
イヤホンジャックは
無いままだけど
防水になって
ワイヤレス充電ができる📱🔌⚡
絵文字が動くAnimojiが可愛い😍#AppleEvent #iPhone8 #iPhoneX pic.twitter.com/X6LrJ20wZS— 𝗠𝗶𝗶𝗻𝗮. (@__3__1__7___) September 12, 2017
さらにワイヤレス充電が可能に
無線で充電できる事が当たり前になってきた。時代は進化した!
今回発表された「iPhone X」「iPhone 8/8 Plus」はワイヤレス充電に対応。わずらわしいケーブルが不要となった。その替わり、新たに作られたワイヤレス充電器が登場。バッテリーもさらに長持ちになったらしい。車内用の小型ワイヤレス充電器があれば、なお良し!
毎回新型iPhoneの噂が出ると、私のiPhoneには不具合が出る。容量も無くなりバッテリーの持ちが悪くなる。Appleの陰謀か?いや、使いすぎだ。そして新型に惹かれている自分自身の心がそうさせている(に、違いない)。
画像3枚でわかる新型iPhone & Apple Watch pic.twitter.com/XXYWaqWyHU
— らいら (@lyrahm) September 12, 2017
ワイヤレスになると何がどう便利になる?
当メディア「HIFUMIYO TIMES」は、鹿児島市にある障害者就労継続支援B型事業所「ひふみよベース紫原」が運営している。あまり知らない方も多いかもしれない。
そこで、新型iPhoneや様々なデバイスで対応されてきた「ワイヤレス(無線)機能」を障害を持つ方の視点で見てみる。単純にケーブルが無くなりスマートになっただけではない。何がどう便利になっているのか?
- 例えば当たり前に行っているであろう人の多い、ケーブルを探し出しコンセントやスマートフォンに差し込む行為。この行為が、ある人にとってはとてもハードルの高い問題となっていることも。思い通りにスムーズに身動きが取れない人にとっては多大なストレスになっていたりする。
- 例えば当たり前に行っている、iPhoneのホームボタンを押すという行為。ある人にとってはホームボタンの強度が高すぎるあまりスムーズに押す事ができない人もいる。これは、パーソナルなデバイスをすべての人が使えるようにというAppleの「アクセシビリティ」機能によりとても便利に改善された。
電波による「音声アシストシステム」というものもある。音声を伝送する無線設備により、受信装置を持った視覚障害者の方々にガイドするシステムだ。視覚障害者が街を歩く際に歩行の際の目印となる。全国で同一周波数を利用するため、視覚障害者が歩行する際に現在地を認識するための共通の目印となる。より多くの方が気軽に一人で出歩き行動範囲が広がるために、スマートフォンアプリなどと連携していけばさらなる普及に繋がるのではないだろうか。
聴覚障害者にとってここ数年は特に不安の種でもあろう「災害情報」は、アプリの普及により地震や水害といった災害情報をスマホ画面に表示する事が可能となった。ラジオなどで流れた情報を特殊な音声に変換しアプリが認識する、もしくは人の耳には聞こえない周波数をアプリが感知し災害情報を知らせてくれるというものだ。
再度iPhoneの話題に戻る。
iPhoneの「アクセシビリティ」機能は、世界で最もパーソナルなデバイスとされるiPhoneをすべての人が使えるよう設計されている。視覚に障害があっても友人たちと自撮りを楽しむ事ができるし、視覚に障害のある人が親戚に国際電話をかけることも、首から下の体を動かせない人が友人にメッセージを送ることもできるのだ。
- VoiceOver(画面を見ずに音声で入力可能)
- 「Made for iPhone」補聴器(Bluetooth対応でよりクリアな音質が可能)
- スイッチコントロール(身体機能に広範な障がいがある方向けとされている)
- アクセスガイド(自閉症の方、注意力や知覚に障がいのある方等へ)
その他、アクセシビリティ機能にはiPhoneをすべての人が使えるように設計された様々な機能が多数搭載されている。
上記に挙げたワイヤレスで便利になったであろう例は、ただの私の妄想に過ぎない。各々にとってはもっと便利に改善された点も、逆に中には使い辛くなったという点もあるかもしれない。折りたたみ電話廃止もある人にとっては非常に困る事なのだそうだ。
富士通が携帯電話事業を売却するというニュースが入ってきました。
らくらくスマホはともかく、折りたたみらくらくホンが無くなることは、多くの視覚障害者にとって非常に困ります。僕らのアクセシビリティを守って。
— 叱咤呵 (@nagoyatoise) August 21, 2017
同時期に発売開始となる「Apple Watch Series 3」にも、手動の車椅子を利用の場合は車椅子専用の屋外ワークアウトが2種類ある。経過時間、カロリー、心拍数を計測できるなど便利な機能はもちろんだが、車椅子ユーザーに必ずしもワークアウトをせよ!というわけではなく車椅子ユーザーのApple Watchのデータを通じて、もっとバリアフリー化を促す事もApple社にならできるのではないかと想像したくなるのだ。
IT技術の進化によって、前進できる事は多い。
私たち「ひふみよベース紫原」での在宅就労も然り。気軽に仕事場に足を運ぶ事のできない人にとって、まずリモートで仕事ができるという点が「当たり前」であり、それを取り巻く周囲のリテラシーが前提になければ成り立たない。
養護学校や小さいお子様を持つ親御さんも同様。まずは無理に時代を追わずとも寄り添っていける程度の一定基準のリテラシーを持つ事が守るべき者の世界観を広げる事に繋がるはずだ。
「これゼロックスしておいて」と言うオジサンを「古いな」と思っていた俺は「写メ撮っておいて」と言ってしまうオジサンになった。
— 企画屋 (@team185) August 31, 2017
https://www.apple.com/jp/
via:Apple(日本)
via:総務省|電波で明るい福祉の街づくり「音声アシストシステム」
via:TEAM防災ジャパン