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「ピアサポート専門員と語ろう会」に参加してきました!

7月28日に「鹿児島市精神保健福祉交流センターはーと・ぱーく」で開かれた鹿児島ピアサポーターのつどい主催の「ピアサポート専門員と語ろう会」に初めて参加してきました。

はじめは緊張していましたが、みなさんとてもいい人ばかりで、そしてピアサポートに関してとても勉強になりました。
私はつい最近まで「ピアサポート」と言う職業を知りませんでした。数ヶ月前に知人にこういう仕事があるということを聞き、私は深く共感を抱き、自分なりに調べてきました。そういう中で今回地域生活支援センターひだまりさんから、今回の会がある事を聞き参加してきました。

ピアサポート専門員とは?

まず、ピアサポート専門員が誕生した経緯を説明します。病院や施設に出向き、相談支援を行うピアサポーターとしての取り組みが以前から全国各地で始められており、鹿児島県も平成26年度障がい福祉計画の特別対策による事業の中にピアサポート強化事業として計画されました。

その背景には全国的に長期入院者や受け入れ条件が整えば退院可能である方に対し、円滑な地域移行を図る為の支援を行う目的があります。

平成26年度鹿児島県の単年度事業として、離職失業した精神障がい者をピアサポーターとして育成する為、精神科病院や障がい福祉サービス事業所などにおいて雇い入れ、在宅生活や退院に向けた支援、事業所での作業補助などに従事させ、同時に知識及びスキルを習得させる研修を実施する事により、地域における雇用拡大及び人材育成を図る目的で誕生しました。

ピア(同じ病を経験した人)サポートする事で、発病後間もなく、将来に不安を抱えている回復途中の精神障がいの方に、将来の姿を予測出来る良きモデルとなり、見通しが立ち安心できる。
・「いつか私にも出来る」と希望が芽生える。
・これから様々な希望を持つ人達への支援をする際にピア(peer)は大きな役割を持つ。
・これから回復への道(リカバリー)を歩こうとする人達に、今回復の道を歩いている人(ピア)が山岳ガイドの様な役割を持つ

精神保健福祉領域におけるピアサポートの力が広く知られるようになり、その力を発揮する新たな専門職としての位置づけが、ピアの方々から求められるようになりました。

精神障がい者ピアサポート専門員(以後「ピアサポート専門員」の普及には様々な効果が期待出来ます。

ピアサポート専門員は何をするの?

第一に、支援チームの一員としてピアサポート専門員が存在する事で、医療や福祉等の専門職集団への不信感が強い方や将来への希望が持てずに支援を受け入れる気持ちになれない方など、これまで支援困難とされてきた方々との信頼関係を、比較的容易に結べる様になるという事実が挙げられます。

次に、サービスの質の向上が挙げられます。

支援チームの一員としてピアサポート専門員が支援者側にいる事自体が、「支援者の独り善がり」になる事を防ぐからです。精神疾患の経験を専門性にまで高めた支援者は、支援者の独善性に気づき、サービスを当事者中心に提供する原動力になります。

また、精神疾患を経験している“当事者がピアサポート専門員として他者を勇気付け、希望を持てる様に支援をする”という価値ある仕事をする事により、正当な報酬を得て経済的にも自立できる可能性が開けることは、精神障がい者の自尊心と社会的な地位を向上させます。

その養成自体がもたらす二次的な効果も見逃せません。

ピアサポート専門員には、自分自身及びピアの精神疾患とその影響を理解し、その対処方法を学んだ上で、他者と意味あるコミュニケーションを取る能力が求められます。
しかし、精神疾患を経験していれば誰でもピアサポート専門員になれるわけではありません。ピアサポート専門員になるという高いモチベーションを持って、体系的にこれらの課題を学ぶ事は、直接的にピアサポート専門員として就労しないとしても、自分自身の人生やリカバリーにとって必ず何らかの役に立つはずです。

ピアサポート専門員とピアサポーターの違いとは?

ピアサポート専門員養成研修は、基礎研修二日間を行い、全過程を受講された方に、修了証が発行されます。

続いて、基礎研修修了者を対象に、専門研修二日間を実施し、全過程を受講された方に「専門研修」修了証が発行されます。

最終ステップとなるフォローアップ研修は、年一回程度開催し、専門研修修了者が受講対象者となります。

一方、ピアサポーターは、退院促進事業の患者の同行支援等を行う支援員などを指し、ピアスタッフとほぼ同義です。

私は今回の語ろう会に参加出来、本当に良かったと思います。私が感じる事の出来ない、ピアサポート専門員としての楽しさや不安、苦労を実際専門員として働いている方から生の声が聞けたからです。

専門員の方は、今も病院へ通院しながら、自分の体の声を聞きつつ、病気で苦しんでいる方の声を聞き一緒になり考えてくれます。

いくら状態がいいからと言って無理は出来ない専門員の方々はそれも分かった上で相談者の声を聞きます。素晴らしいお仕事だと思いました。

今回の会では、4つのグループに別れ、グループワークが行われました。
みんなで決めたテーマは「障がい者差別について」
4月1日に施行された「障がい者差別解消法」
それでもまだまだ差別は起こっています。
中でも多かったのが
「精神科に通っているだけで白い目で見られたり、悪口を言われる。」
「障がいをオープン(病気を公にする事)にしづらい社会である事」
まだまだこの日本は病気を抱えている私達にとっては生きにくいですね。

ピアサポート活動は、とにかくマイナスと思われがちな病気という経験を、プラスに変えてくれるのです。
ご興味がある方講習情報です。
鹿児島県は平成29年8月19日)、20日)、姶良保健所霧島)において、ピアサポーター養成講座を開催します。定員20名だそうです。ただし、姶良・伊佐地区で働ける方限定になります。
他にも東京や北海道でもあるそうです。
また鹿児島市内でも開催して欲しいです。

気になった方、あなたも、ピアサポートを始めてみませんか。

https://twitter.com/jcp17s/status/893035341480955904

https://pssr.jimdo.com/

via:一般社団法人日本メンタルハウスピアサポート専門員研修機構

http://www.kouryu-center.org/

via:鹿児島市精神保健福祉交流センターはーと・ぱーく

http://www.jiaikai.or.jp/taniyama/relation/hidamari.html

via:地域活動支援事業ひだまり

http://www.pref.kagoshima.jp/ae07/seishin/piasapoyouseikouza.html

via:鹿児島県

 

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