サイトアイコン より良い社会を目指すメディア HIFUMIYO TIMES

8月26日公開『ハイジ アルプスの物語』―アルプスから届いた風

Wiedersehen in den Bergen: Heidi (Anuk Steffen) und Klara (Isabelle Ottmann)

ヨハンナ・シュピリの原作で、日本では今から40年以上前にテレビアニメとして放送された「アルプスの少女ハイジ」が、実写版映画として本国スイスで撮影されたのが2015年。

豪華声優陣が吹き替えを担当した21世紀版「アルプスの少女ハイジ」が、日本でも公開されます。

公開は吹き替え版と字幕版の両方が用意され、吹き替え担当の声優の演技も楽しみなところ。

ハイジは1歳にして両親を失い、母方のおばであるデーテおばさんに預けられます。その後5歳になったある日、アルムの山小屋に住むおじいさんのもとに預けられるのです。

おんじと呼ばれる父方のおじいさんは、ハイジの父方の祖父にあたります。

映画の中のハイジ

アルプスの山脈は今も変わらず自然が健在です。
ハイジが「ヤッホー」と叫びながらそりで下るほど。

両親を失いながらデーテおばさんとともに暮らしていたハイジですが、フランクフルトに住むお金持ちの娘「クララ」の遊び相手として山を後にします。

指導係のロッテンマイヤーさんはクララに相応しい女の子であるよう、ハイジに読み書きを教えたりおてんばな行動を慎むよう指導します。

アルムの山小屋で過ごした自由な生活を懐かしむハイジは街でどのような行動をとるのか、どうなってしまうのか。

原作を読んでいる方も、アニメを40年前に見たことのある方も、はたして映画も同じ内容となっているのか、確認の意味でも鑑賞する価値があるでしょう。

本国での興行的な成功

1974年にテレビ放送された宮崎駿と高畑勲によるアニメーションでは、親のいない小さな子どもや里子を引き受ける親戚の露骨な本音など、生活に密着した生々しい部分まで詳細に描かれました。

アニメ版ではロケーション・ハンティングも行われ、本場スイスの隣国ドイツ人も日本で制作されたことがわからないほどの現地の生活に即した内容となっていました。

一方、スイスとドイツで放映された本作品は、かつてスイスだけで100万人を動員し、世界では240万人の観客を呼んだヒット作。

監督はアラン・グスポーナー。過去最高の成功を収めたスイス映画として賞賛されています。

いつの時代にも共通する家族の問題

日本では2017年8月26日(土)公開予定の本作品が、大きな市場である日本でどれくらいの興行成績をあげるのか、期待の集まるところです。

ハイジは1歳で両親を失い母方のおばに預けられ5歳のある日、おばさんが仕事に出かけるための邪魔になるという理由で、アルムの山小屋に預けられました。

幼少期の体験として、ハイジの環境はお世辞にも恵まれているとは言い難いものです。

ハイジを里子として預かったデーテおばさんも、子どもを抱えたまま働く機会に恵まれない日本の女性の姿を象徴しているかのよう。

社会問題に一石を投じるテーマをはらんだ作品として見ることもできます。

https://twitter.com/ccr8mst/status/883329243618320384

楽しい映画でありながら本質的には複雑な里子問題や貧困層の社会進出問題まで秘めている本作が、今の日本でどのように鑑賞されるのか、アニメ版で馴染んだ者として楽しみなところです。

吹き替え版には、有名な実力派声優が起用されています。

ハイジ役には花澤香菜、クララ役には早見沙織、おんじ役に茶風林など、声優の演技にも注目が集まります。

アニメファン、児童文学の好きな方、ヨーロッパの山岳風景を愛する方々にお届けする児童文学の名作「アルプスの少女ハイジ」はその名も『ハイジ アルプスの物語』とその名を変え日本にやってきました。

世界的な名作児童文学の筆頭ともいわれる本作品。その映画版を、今の子どもたちと、かつて子どもだった大人たちに、アルプスの風とともにお届けします。

https://www.cinematoday.jp/news/N0091645

via:シネマトゥデイ

https://animeanime.jp/article/2017/06/16/34281.html

via:アニメ!アニメ!

 

モバイルバージョンを終了