さて、まずはイラスト。昭和の雰囲気が出せてるかしら。 図々しくも「東京大衆歌謡楽団」さんというバンドを描かせてもらいました。
東京大衆歌謡楽団 鹿児島公演
鹿児島公演のチケット販売コマーシャルを見たときに、初めて「東京大衆歌謡楽団」さんを知り、今回の6月上旬の公演を聴きにいきました。
常日頃、様々な音楽バンドさんたちをチェックしてるというわけではないし、ライブに行くのが好き、というわけでもないし、音楽に関しては知らないことが多いのですが、アコーディオンとコントラバス(ウッドベース)のみのシンプルな伴奏!その独特の歌声! そしてなにより、勉強不足のせいで言葉の表現力が乏しい私にはなんと言ったら良いか分かりませんが、とにかく洒落てるその髪型と服装!
そしてツボなのは、ただ使ってる楽器や服装が他とは違うだけのバンドなのではなく、この「東京大衆歌謡楽団」さんは昭和歌謡バンドだということ。徹底されてるその雰囲気は、なんともロマンティック。これは行かないと一生後悔するかも〜、と食いついたわけです。
イラストは大分こじんまりと描きましたが、会場はもっと広く、その時の観客数は1000人ほどだと開演前にアナウンサーさんが言っていた気がします。
本当に素晴らしい昭和の歌
雰囲気に食いついたわりに昭和の歌なんて一曲も知らないので、どの曲が良かった!とは言えないのですが、ゆったりしながらもリズミカルなテンポの伴奏のアコーディオンとウッドベースにボーカルの力強い歌声、本当に素晴らしかったです。
前半の部が終わり、15分の休憩のあとの後半の部の頭では、ハーモニカを演奏される方(鹿児島出身の方)が舞台に上がり、観客も一緒に歌う曲、3曲を演奏。 私はその曲も知らなかったのでただ聴いているだけでしたが、周りの席のお年寄りたちが、楽しげに参加されていました。
今回の公演、それを演奏されている「東京大衆歌謡楽団」さんの昭和でレトロな雰囲気は、その時を過ごした人達には「ノスタルジー」で、その時を知らない平成生まれ達には「憧れの昭和ロマン」という、一つのジャンルになるのだなあ、と感じました。何故「憧れの」かというと、今の時代のものとは違う、特有の優美さがあると思ったから。
音楽そのものは、良いものであればあるほどいつまでも残りますが、その時の雰囲気を伝えていくのも大事で、その伝えていく時代が増える分、また、人の感性を肥やすものが増えるのかな、と思います。
そしてその内、我々、平成生まれがだいぶ年寄りになった頃、平成の曲なんかを歌うグループが出てきて、「懐かしいなあ」とか「あの時代は良かったなあ」なんて、「平成ロマン」に思いを馳せるのではないでしょうか…。