難民を支援するNGOの職員が休憩時間にコーヒーで一息いれる。使う豆は経費削減のため、近くの量販店で買ってきたお買い得商品だ。
「今日も午前中がんばった」
満足する職員のリラックスタイムを彩るそのコーヒーが、地球上のどんな土地で生産され、売買が行われ、どんな経路を経て今、自分の口に入っているのかを、彼は知らない。
昨日の活動では商品係からウィーク期間中に販売するドリンクのプレゼンが行われました!!フェアトレード認証を受けた砂糖やコーヒー豆などの、ドリンクで使用している原材料はどこの国でどのように生産されいてるのかを学びました🤓またドリンクの試飲会も開き、みんなで美味しくいただきました🍹☺ pic.twitter.com/1bEGvVILAG
— 青山学院大学 Fairtrade Lab (@fairtrade_sccs) June 8, 2017
フェアトレードという動き
コーヒーといえば休憩の合間にも仕事の最中でも、昼夜を問わず世界各地で飲まれている嗜好品の代表格です。
コーヒー豆は南米や東南アジア、アフリカの一部、その他世界中で栽培されていますが、その多くはどちらかと言えば経済的に競争力が高くない国の生産であることが多いでしょう。
土地や農園は開発者が所有し、現地で賃金の安い労働者を調達します。良質のコーヒー豆を安く提供するためにしていることと言えば、限界まで労働者への賃金を低く抑えることであったりします。
なにも、安さのすべてが生産や流通の面での企業努力に起因しているわけではありません。
意外にも(失礼!)カフェ「潮の路」で購入したフェアトレードのコーヒー豆(ベースは東ティモールの無農薬)が美味しい。ちょっとびっくり。
以下のページから購入できます!(隠しているわけではないと思いますが、内容量は1袋200gです。笑)https://t.co/MOEhLDjEqH pic.twitter.com/8V4e7dqUQj— 神部 紅 (@akaill) June 7, 2017
賃金搾取の張本人は誰?
人件費を削るのが、大体の企業にとって最も確実で安易な経費削減の方法です。そのことは、程度の差こそあるかもしれませんが、世界有数の先進国である日本の企業でも同じです。
労働者はいつも弱い立場にいます。
簡単に言えば、賃金で搾取して浮いた分が、末端の製品価格から引かれて私たちが飲むコーヒー代になっているのです。
最終的に金銭的差額で恩恵を受けているのは現地労働者のことなど考えもしない私たちお客さまだったりします。
昨日はフェアトレードコーヒーセミナーでした☕️
コーヒーの試飲で鮮度の大切さを感じたりラオスの話を聞いてフェアトレードの意義を考えたり…😌💭
とても楽しく充実した時間でした✨協力して下さった皆さん、ありがとうございます!!! pic.twitter.com/2epnj8wAFg
— りとるあーす (@S_L_E_2012) June 6, 2017
価格競争は製品開発の工夫によるべき、妥当な価格での販売
これまではそれほど安いわけでもなかったのに、同じ種類のものがとても安く売られている様子を目にする機会が増えました。
そして、「それほど安くなくても、これだけの品質の製品ならもっと払っても全然かまわない」と思うほど良い商品はいくつもあります。
あるいは、10年前なら逆にもっと高かったのに、今は物価は上がっているのに、なぜこの値段で買うことができるの、と思うほど値段が下がっているものも。
あくまでも「公正な取引」フェアトレードで決まる妥当な価格で商品を買いましょう、
という動きが様々な場で広がりつつあります。
【春学期生協販売開始!🍫】
5/26(金)から、三田キャンパスのToy boxでフェアトレード商品の販売を始めました!😊
チョコレートやドライマンゴーを始め、今回新たにミックスジュースとリップクリームを販売しています!🍹💄
ニコパチャージ機横で販売しているのでぜひご覧ください!😊 pic.twitter.com/fEY9MYJ2fi— Fair Trade “FROM” (@FromKSC) May 29, 2017
今では同じ商品が、一体全国のどの店で一番安いか、インターネットで検索することもできるようになりました。もちろん、正当な企業努力によって安く抑えられた商品を選ぶ分には何も問題はないでしょう。
安さを追い求めることも、確かに自然な消費者の動きといえます。
この問題はさらに、現地労働者の教育水準に起因しているともいえます。主な理由としては、労働者自身が自分たちの労働環境や賃金水準を守るための法的な救済策を知らないことなどが挙げられます。
先に挙げたコーヒー生産地を始めとした国における労働者の教育水準を高めることが、長期的には根本的な解決策になるでしょう。
しかし、教育とは結果を出すまでに時間のかかる仕事です。
当面の現地労働者の人権を守るためにも、応急処置としてのフェアトレードが浸透していくことを望みます。
http://www.uplink.co.jp/oishiicoffee/about_01.php
via:おいしいコーヒーの真実
http://www.uplink.co.jp/bluegold/news/