迫力ある「ドン!ド!ドドドド!ドン!!」という音。体の中まで浸透する、まさしく鼓動。日本を代表する伝統芸能「和太鼓」は日本各地にアマチュアからプロまで様々なチームがあり、観客を魅了し続けています。
電子音に溢れる現代の中で、和太鼓の奏でる迫力ある音は多くの魅力に溢れています。
和太鼓のルーツは古く、縄文時代まで遡るそうで、祭礼、歌舞伎、能、神社仏閣の儀式などで使われてきました。歴史の中で田楽・陣太鼓といった様々な形態で登場する和太鼓は1970年代頃よりプロの組太鼓集団の登場により、日本各地にアマチュアのチームが生まれ盛んに取り組まれています。最近では海外公演を通じて日本文化を発信しています。
ということで、今回は和太鼓と聴覚障害者の話です。
和太鼓演奏を通じて、世界に挑戦している「太鼓集団天邪鬼(あまのじゃく)」というプロ集団があります。
1987年12月に設立した太鼓集団天邪鬼は、伝統芸能の和太鼓に現代的要素を取り入れ、新たな和太鼓音楽の確立を目指し、あらゆる音楽的挑戦を続ける和太鼓プロ集団である。
世界を舞台に活躍する天邪鬼は2004年のブラジルツアー、2005年のハワイ公演、2006年のタイ公演など、北米・中南米・アジア・ヨーロッパ等40数カ国に及ぶ海外公演で圧倒的な支持を得、国内でのフェスティバル・公演活動・テレビ番組への出演に於いても高い評価を受けている。
また国立劇場「日本の太鼓」ビデオ収録、「手練」「Relax’95」ビデオ発売、「魂の響」CD、「20周年記念」DVDを発売するなど積極的な製作活動も行っている。さらに、全国各地の創作太鼓の作曲指導にあたり、次世代の育成にも力を注ぎ全国和太鼓コンテストでは数多くの優勝者を輩出。
天邪鬼の代表者である渡辺洋一は、和太鼓指導の第一人者として、2003年度に文化庁から初の文化交流使の任命を受け、ブラジル・オーストラリア・アメリカ・ヨーロッパ等の国をはじめ、国際的に和太鼓を広める活動を行っている。2008年6月には、日伯移民百周年記念事業では、ブラジルにおいて千人太鼓の指導作曲を手掛けた。
「太鼓集団天邪鬼(あまのじゃく)」は2016年9月3日〜4日の日程で天邪鬼30周年記念公演 「ひとすじの道」を東京都練馬区で開催するそうです。
魂を呼び覚ます和太鼓と水墨画、篠笛、津軽三味線、尺八による日本伝統美の共演!
伝統と創造の中で音楽的挑戦を続ける「太鼓集団天邪鬼」。
東京を拠点に、国内での公演、50数カ国に及ぶ海外公演などで圧倒的な支持を得ています。
彼らの一打に込められた魂の音圧が観る者の心を熱くします。今回、和太鼓演奏に加え、
水墨画、篠笛、津軽三味線、尺八との特別共演の舞台。全身でそのリズム、熱量、美を感じてください!
なんと!この「ひとすじの道」は、聴覚障害者の方が和太鼓を楽しめる工夫が行われるそうです。
「体まで振動が響く和太鼓は、耳の不自由な人も楽しめる」(同施設担当者)といい、当日は手話や振動が伝わりやすくする直径20センチ程度で柔らかく厚みのあるビニールのボールを用意する(要予約)。
たしかに、体全体で感じることを楽しめる和太鼓ならではの取り組みですね。
今年4月、『障害者差別解消法』が施行されたこともあり、今後ますます障がい者の人にも同施設へ来やすい工夫をしていきたい。そんな中で今回は聴覚障がいの人向けに、初の試み」とも。
伝統芸能分野での合理的配慮。聴覚障害者の方の世界を広げていきそうです。
http://amanojaku.info
via:太鼓集団天邪鬼
http://nerima.keizai.biz/headline/1110/
via:練馬経済新聞