レミー・キルミスター(MOTORHEAD)のソロアルバム年内発売予定。

2015年12月28日、Motorhead(モーターヘッド)のLemmy Kilmister(レミー・キルミスター)が、ガンのためこの世を去り地獄に帰還しました。当時、クリスマスイヴが彼の誕生日で「とうとう70歳なのかぁ！」と驚いていた矢先、このあまりにもショックキングなニュースで私自身、同じファンである友人と彼について語り明かしながらだいぶうつむき加減の年越しでした。そんな悲しい出来事から約1年、彼のソロアルバムが2017年内に発売予定というニュースが入ってきました。

ざっくり

Lemmy Kilmister(レミー・キルミスター)
ソロアルバムの経緯
どうせならいつもと違うモノが聴きたい
豪華なゲストミュージシャン

Lemmy Kilmister(レミー・キルミスター)

本名、イアン・フレイザー・キルミスター(Ian Fraser Kilmister) 1945年12月24日生まれ、SAM GOPAL(サムコパル)というロックバンドでヴォーカル/ギターを担当し、その後サイケデリック・ロックバンドHawkwind(ホークウィンド)でベース/ヴォーカルを担当した後、前バンド同年1975年、前バンド解雇後の同い年にMotorheadを結成しこの世を去るギリギリまでステージに立ち続けました。

レミー在籍時、Hawkwindの傑作ライブアルバムからの1曲。

彼の音楽人生の殆どを締めたMotorheadは、時代の流行に流されることなくデビューから2015年の活動終了まで大音量のロックンロールを鳴らすことを貫き続け、このスタイルがバンド結成後に誕生することになるハードコアやヘヴィメタルなどのジャンルに多大な影響を与えました。幾多のメンバーチェンジを行いながらも約40年間走り続け2015年、末期ガンを宣告された2日後の12月28日にこの世を去り、バンドも正式に活動終了宣言をしました。

Motorhead最後のアルバムからです。このアルバム発表後の数ヶ月後にこの世を去りました。

ソロアルバムの経緯

今作のプロデューサーを務めたジム・ヴォックス(JIm Voxx)によると、作品自体は2003年からドイツはベルリンのスタジオを拠点に、Motorheadのヨーロッパツアーの合間に制作され、レミー本人の意向で時間をかけて作りたったとのことで、アルバム用の10曲のレコーディングが終わっていてもっと早い時期に発表する予定でした。しかしレミーの体調不良で作業は止まってしまい、今回の発表まで時間がかかったとのこと。

どうせならいつもと違うモノが聴きたい

以前から個人的に「Motorheadじゃないレミーが聴いてみたいなぁ・・・」と常日頃思っていました。前項でも書いたことですが、Motorheadがデビューから一貫して大音量のロックンロールを鳴らし続けていました。しかしそんな中でもわずかながらに存在するいつもと趣向を変えた楽曲やカヴァー曲、他バンドへのゲスト参加で歌った楽曲などでもかっこ良い曲が多く、そう言った「いつもと違うレミー」が今回の作品で楽しめるのではないかと期待しています。

いつもと趣向を変えた曲を。アルバム「Inflno(インフェルノ)」からの1曲、こちらはシンプルなアコースティックブルースです。

豪華なゲストミュージシャン

今作ではグラミー賞受賞バンド、FooFighters(フー・ファイターズ)のDave Grohl(デイヴ・グロール)や※3大ロンドンパンクの1つThe Damned(ザ・ダムド)などとの共演作も多数収録されることが分かっています。デイヴは自身のヘヴィメタル好きが講じて、様々なヘヴィメタル界のヴォーカリストを招き、それ以外の楽器と作曲をすべて1人でこなし制作されたサイドプロジェクト「PROBOT(プロボット)」を立ち上げ音源発表しました。その収録曲の1つ「Shake Your Blood」でレミーはゲスト参加しています。デイヴのMotorheadやレミーに対する愛情がにじみ出ていた素晴らしい曲でした。

またドキュメンタリー映画で再び話題となり、3大ロンドンパンクの中でも唯一現役で活動しているThe Damned。Black Sabbath(ブラック・サバス)やJudus Preast(ジューダス・プリースト)などのヘヴィメタルよりもThe Damnedに共通の美意識を感じていたとの事なので、そんな彼らとの共演は楽しみです。

The Damnedのデビューアルバムから、彼らの代表曲です。