2018.5.10:フリーペーパーVol.26発刊!

祝?再結成!伝説のカルトバンドThe Shaggs

2017年2月20日、とんでもないニュースが飛び込んできました。

2017年6月、The Shaggs 再結成!

あまりにお粗末な歌と演奏が生み出す独特な音が、一部のマニアから果てはNIRVANAのカート・コバーンや、フランク・ザッパなど著名なミュージシャンからも絶賛されてしまった3姉妹バンドThe Shaggs。
そんな彼女たちが、2017年アメリカで行われる、ライブフェスティバルに出演します。
正直、冗談かと思いましたが、公式に出演日程が決まってるようなので、本当にライブを演るようです。

今回はまさかの再結成を記念して、The Shaggsの魅力(?)をご紹介します。

ある日、パパから楽器を渡されバンド結成

The Shaggs は1967年、アメリカはニュージャージー州フリーモントで結成されました。

メンバーは
ベティ・ウィギン・ポーター(g)
ドロシー・ウィギン・センプリーニ(vo/g)
ヘレン・ウィギン(dr)
の3姉妹からなるバンドです。
元々は、彼女たちの父親であるオースティ・ウィギン が、当時アメリカで流行だった、「ファミリーグループ」波に乗っかろうと、娘達に楽器を与え、バンド結成させました。
そして、父親がコツコツと貯めたお金をはたいて 、1969年にデビューアルバム「Philosophy of the World」を自主制作で発表しました。

※ちなみにこのアルバム発表と同じ年、音楽シーンではこんなことが起きていました。

・The Beatles が「Abbey Road」を発売
・King Crimson が「In The Court Of The Crimson King(クリムゾンキングの宮殿)」でデビュー
・Led Zeppelin が 「Led ZeppelinⅠ」でデビュー
・アメリカはニューヨーク州で野外フェスティバル「Woodstock Music and Art Festival(ウッドストック・フェスティバル)」の開催。
・森進一(ONE OK ROCKのTakaの父)が「港町ブルース」で最優秀歌唱賞を受賞

そんな激動の音楽シーンの中、インターネットどころかパソコンすら無かったこの時代に、父親のポケットマネーで作ってしまった本作。
ある意味すごいことでは!?

世紀の迷盤「Philosophy of the World」誕生。

何はともあれ、まずは聴いてみてください。


The Shaggs−Philosophy of the world
アルバムのオープニングを飾るこの曲。
ヨレヨレのギターサウンドに、リズムがズレっぱなしの天然変拍子ドラム。
そこから生まれる奇妙なメロディが強烈インパクトを放っています。
この曲を皮切りに、アルバムはこの調子で最後まで蛇行運転していきます。
これがホントに凄まじいんです。


The Shaggs−My Pal Foot 
アルバムの4曲目で個人的に一番のお気に入り曲です。
イントロのポコポコと鳴るドラムソロは、初めて聴いた時の衝撃を受けました。
「こんなにポンコツなドラムソロがあるんだ・・・」と。
その後、ヌルーっと入ってくるギターとベースの不安定極まりない演奏がたまりません。
一般的に言われる「音楽」から逸脱した演奏で、頭がクラクラしてきます。

発売当時、本作は1,000枚刷られたそうです。
しかし、 そのうち900枚が破棄・紛失という散々な結果に終わってしまうことにもめげず、それから6年後の1975年にまさかの2nd「Shagg’s Own Thing 」を発表します。

先程紹介した「My Pal Foot Foot」の再録版が収録されています。
聴いての通り、演奏技術はかなり向上していますが、いかんせん1stの頃にあった強烈なインパクトが薄れてしまっています・・・

このアルバムも、残念ながらヒットに恵まれることはなく、父親はその後死去。
バンドも父親の野望も、ここで幕を下ろしてしまいます。

解散後評価が一変

父親の野望と共に大失敗に終わったThe Shaggs。
しかし解散後、一部の著明なミュージシャン達などからまさかの評価を受けてしまいます。

「ローリング ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」にも選ばれた奇人フランク・ザッパからは「ビートルズよりも重要なバンド」と絶賛。

他にも、90年代ロックの象徴的存在、NIRVANAのカート・コバーンは、フェイバリットアルバムの一枚に「Philosophy of the world」を選びました。

またメジャー誌からは、
「最も影響を受けたオルタナレコード100選」
「最も重要なインディーズレコード50選」
などに選ばれてしまいました。
これら一部の層からの評価のおかげか、The Shaggs は、2001年に限定で再結成果たしましています。
2度目の再結成となる今回のライブは、2017年6月アメリカはマサチューセッツ州にて行われる、「ソリッド・サウンド・フェスティバル」に出演します。

この手のカルトな音源というのは、なかなか手に入らないことがほとんどです、2017年現在、1stアルバム「Philosophy of the world」の再発盤がまだ手に入るようです。
これを読んで手元に置いておきたいという方はきっといないとような気がしますが・・・

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via:シャッグス – Wikipedia

via:世界最悪のロックバンド 「The Shaggs」とは – NAVER まとめ