2017年2月20日、とんでもないニュースが飛び込んできました。

“2017年6月、The Shaggs 再結成!”

そのあまりにもポンコツな演奏とヘンテコな歌メロで一部のマニアからのカルト的人気を誇り、NIRVANAのカート・コバーンやフランク・ザッパなど著名なミュージシャンに絶賛されてしまった姉妹バンドThe Shaggs が再結成してライブフェスに出演するというをニュース。最初は随分タチの悪い冗談とは思いましたが出演日程が公式に出てしまってるし何より4月1日でもないんで本当だそうです。今回は再結成を記念してThe Shaggsの魅力をご紹介します。すでに頭がクラクラしてきました・・・。

ある日、パパから楽器を渡されバンド結成

1960年代、アメリカはニュージャージー州フリーモントで結成されました。 メンバーはベティ・ウィギン・ポーター、ドロシー・ウィギン・センプリーニ、ヘレン・ウィギンの3姉妹からなるバンドで、 彼女たちの父親であるオースティ・ウィギン が当時アメリカで流行だった ファミリーグループの流れに乗っかろうと娘達に楽器を与えバンド結成という運びになりました。 そして父親がコツコツと貯めたお金をはたいて 1969年、デビューアルバム「Philosophy of the World」を自主制作発表します。

※ちなみにこのアルバム発表と同じ年の音楽的出来事

  • The Beatles が「Abbey Road」を発売
  • King Crimson が「In The Court Of The Crimson King(クリムゾンキングの宮殿)」でデビュー
  • Led Zeppelin が 「Led ZeppelinⅠ」でデビュー
  • アメリカはニューヨーク州で野外フェスティバル「Woodstock Music and Art Festival(ウッドストック・フェスティバル)」の開催。
  • 森進一(ONE OK ROCKのTakaの父)が「港町ブルース」で最優秀歌唱賞を受賞

世紀の迷盤「Philosophy of the World」誕生。

そんな激動の音楽シーンの中、父親の貯金をはたいて自主制作された本作、 (インターネットはおろかPCすらなかったこの時代に自主制作は本当にスゴイ!) 何はともあれまず聴いみてください。

The Shaggs−Philosophy of the world

アルバムのオープニングを飾るこの曲。 ヨレヨレのギターとベースにズレまくり天然変拍子ドラム。 そしてなんとも言えない不思議な歌メロ、この調子でアルバムは最後まで蛇行運転していきます、凄まじいことこの上ないです・・・。

The Shaggs−My Pal Foot Foot(2015 REMASTERED VERSION)

アルバムの4曲目で個人的に一番のお気に入り曲。 冒頭のドラムソロを初めて聴いた時の衝撃は相当なものでした。その後ヌルーっと入ってくるギターとベースの不安定感がもう堪りません。ここまで来ると脳も耳も慣れてきたかはたまた麻痺してしまって随分と楽しくなってしまいます。

発売当時1,000枚刷られたそうですが そのうち900枚が破棄・紛失という散々たる結果に終わってしまいます。 しかし父親の飽くなき野望は止まることなく そこから6年後、2枚目のアルバム制作に取り掛かるのですが アルバム完成後の75年に父親は死去。 バンドも父親の野望もここで幕を下ろしてしまいます。

※2ndアルバムは「SHAGGS’OWN THING」と言うタイトルで75年に発表しています。6年の歳月を経て彼女たちの演奏技術はかなり進歩しており、 ここでは前作のような頭がクラクラしてくるようなサウンドは 残念ながら(?)聴くことはできません。

ここからが伝説の始まり。

父親の野望と共に大失敗に終わったかに見えたThe Shaggs、何故か一部の著明なミュージシャン達などから思わぬ賞賛を浴び 長い年月をかけてこのバンドに対する評価がここに来て一変します。 「ローリング ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」にも選ばれた奇人フランク・ザッパからは「ビートルズよりも重要なバンド」と絶賛され、 90年代ロックの象徴的存在とも言えるNIRVANAのカート・コバーンは フェイバリットアルバムの一枚に「Philosophy of the world」を選びました。 またメジャー誌から「最も影響を受けたオルタナレコード100選」やら「最も重要なインディーズレコード50選」などに選ばれてしまいます。 これらの右肩上がりな評価のお陰でバンドは2001年に限定で再結成、2017年現在、2枚のアルバムはCD化されておりなんと国内盤として発売されました。この手のカルト音源では珍しく「普通に買えてしまう音源」なのです。 そんな The Shaggs 、2017年6月アメリカはマサチューセッツ州にて行われるソリッド・サウンド・フェスティバル にてまさかの復活(2度目)を果たします。 自分が生きてる間にこのバンドが復活するというのがなんだかまた頭がクラクラしてきました。

この珍妙な香り漂うバンド「The Shaggs」 長々と紹介してきましたが、決して良質な音楽とは程遠いカルトな音源なだけに一切おすすめ出来ない代物です。取り扱いには十分ご注意ください。 私は聴きすぎたせいかお気に入り珍盤のひとつとして愛聴しています。 ツライ時にこのCDを聴くと「自分はまだ大丈夫な気がする!」と思えてくるんだから不思議です。ただ単に毒が回りすぎただけかもしれませんが・・・

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