気分障害(うつ病・双極性障害)で病院にかかっている人は、全国で112.2万人(平成26年10月現在:厚生労働省)います。私もそのひとりです。
うつ病は必ず治る病といいますが、診断がくだされて約14年の私は、寛解と再発を繰り返し、ほんとにこの病とおさらば出来るのか…不安な毎日が続きます。
『うつヌケ』の著者 田中圭一さんは、コンビニで見つけた一冊の本との出会いから、10年近く彷徨ったうつのトンネルから抜け出しました。
今苦しんでいる人達のために田中さんが描いた、うつ病脱出コミック『うつヌケ』が、多くの暗闇で彷徨う方々の「偶然の一冊」になればいいなと思います。
発売以来プッシュし続けて、じわじわと売れてきました、田中圭一『うつヌケ』KADOKAWA 。ここにきて、また売れ行きに勢いがついてきました。私も、朝の起きがけの件、実践してます。もっと色んな人に読んで欲しい一冊です。 文芸 小川 pic.twitter.com/uljR5Exeby
— 丸善 ラゾーナ川崎店 (@maruzenlazona) February 27, 2017
各体験談が8ページに凝縮
『うつヌケ』は、第1話〜第20話+ちょっとしたこぼれ話などで構成されている、173ページの漫画本です。
現在、うつ病真っ只中であれば、漫画であっても本自体読むことが難しい方もいらっしゃるでしょう。
もし、少し調子が良くて、何かきっかけが欲しいと思った時に、この本は助けになるかもしれません。
うつ病になったきっかけ〜症状〜経過〜回復のきっかけ〜今の思いなど、ひとつの体験談が8ページに凝縮されているので、そんなに頑張らなくても読めてしまいます。
私がうつになったきっかけと原因。
そしてうつから抜け出せたきっかけについても書きました。
『うつヌケ』という本は
うつに悩む方をはじめ、すべての方に読んで欲しい1冊です。https://t.co/VwNAoBWhaa— キャナナ🦋結局は熱量 (@kyanana1777) February 19, 2017
傾向と対策がなんとなく理解出来る
人それぞれ、うつ病を患った経緯は違うし、環境も違うと思います。
でも、17人の体験談と第13話で登場する『マンガでわかる心療内科』の原作者で精神科医のゆうきゆうさんの話を読んでいくと、どういう考え方を持った人がうつ病になりやすくて、どんな症状が出て、どのように対処していけばいいのか、なんとなく分かってきます。
自分の背景・症状と似ている体験談は、非常に参考になりました。
第20話では、「うつの正体」について、総まとめとして描かれており、「なるほど〜こんな考え方をすると肩の力が抜けるかも…。」と妙に納得しました。
「うつヌケ」 第19話 が公開です。脚本家一色伸幸さんの体験談から「うつの正体」に迫ります。「うつは心の風邪」ではなく「心のガン」
今回はうつ病患者の周囲にいる人にこそ読んでほしい!https://t.co/NuLXzvWVJk pic.twitter.com/t6zWt9Gv8M— はぁとふる倍国土@若ゲのいたり発売中 (@keiichisennsei) August 9, 2016
突然リターン
再発しやすいと言われるうつ病。
良くなったと思って過ごしていても、何かの拍子に逆戻り。
私もこの症状に悩ませれています。
著者の田中さんも、この謎の現象 突然リターンとは、まだサヨナラ出来ていないそうですが、うつのトンネルを抜けた経験があるからこそ、対処できる術は持っています。
気温差や気圧が下がった時、ホルモンバランスが崩れた時、環境の変化など、自分自身の引き金は何か、を突き止めれば、うつ病との付き合い方が分かってくる人も多いかもしれませんね。
田中圭一『うつヌケ』(角川書店)読了。時々「突然リターン」が襲ってきたり、「うつトンネル」に入ってしまいのではないかと考えたりしている僕には「あるある話」が詰まっていた。自分がその場所で花を咲かせたり、誰かの役に立ったりすればそれでうれしい。自分が発するメッセージに素直になろう。
— 綠游@阪神タイガースの日本一を願う人 (@MmmRokuyu) February 13, 2017
うつのトンネル真っ只中にいると、この何とも言えないモヤモヤした世界から抜け出す事が果たして出来るのか、不安になります。
でも、『うつヌケ』には、このトンネルを抜け出してきた人たちの成功例がたくさん描かれています。
自分だけが苦しいんじゃない、他にも同じような症状で苦しんでいる人がいる、そして、その症状から抜け出した人達がいる…。
今、苦しんでいる方が、この一冊の本をキッカケに、暗闇から楽しい日常に戻ってきてくれればいいな…と思います。
最近引きこもりになってしまった知人に「うつヌケ」田中圭一著を身内の人に頼んで、差し入れてもらった。漫画だから多分読むんじゃないかなという淡い希望ですが。
今の所変化は無いけど、家族の方の話では読んでいる形跡はあるそうで、なんとか元気になって欲しいものです。— 鱈子の背骨 (@tarakonosebone) February 17, 2017
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http://ddnavi.com/news/345666/a/
via : ダ・ヴィンチニュース
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/14/
via : 厚生労働省