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うつ病から脱出した17人の体験談を漫画で読める『うつヌケ』

気分障害うつ病双極性障害)で病院にかかっている人は、全国で112.2万人(平成26年10月現在:厚生労働省)います。私もそのひとりです。

うつ病は必ず治る病といいますが、診断がくだされて約14年の私は、寛解と再発を繰り返し、ほんとにこの病とおさらば出来るのか…不安な毎日が続きます。

『うつヌケ』の著者 田中圭一さんは、コンビニで見つけた一冊の本との出会いから、10年近く彷徨ったうつのトンネルから抜け出しました

今苦しんでいる人達のために田中さんが描いた、うつ病脱出コミック『うつヌケ』が、多くの暗闇で彷徨う方々の「偶然の一冊」になればいいなと思います。

 

各体験談が8ページに凝縮

『うつヌケ』は、第1話〜第20話+ちょっとしたこぼれ話などで構成されている、173ページの漫画本です。

現在、うつ病真っ只中であれば、漫画であっても本自体読むことが難しい方もいらっしゃるでしょう。

もし、少し調子が良くて、何かきっかけが欲しいと思った時に、この本は助けになるかもしれません。

うつ病になったきっかけ〜症状〜経過〜回復のきっかけ〜今の思いなど、ひとつの体験談が8ページに凝縮されているので、そんなに頑張らなくても読めてしまいます。

 

傾向と対策がなんとなく理解出来る

人それぞれ、うつ病を患った経緯は違うし、環境も違うと思います。

でも、17人の体験談と第13話で登場する『マンガでわかる心療内科』の原作者で精神科医ゆうきゆうさんの話を読んでいくと、どういう考え方を持った人がうつ病になりやすくて、どんな症状が出て、どのように対処していけばいいのか、なんとなく分かってきます。

自分の背景・症状と似ている体験談は、非常に参考になりました。

第20話では、「うつの正体」について、総まとめとして描かれており、「なるほど〜こんな考え方をすると肩の力が抜けるかも…。」と妙に納得しました。

突然リターン

再発しやすいと言われるうつ病

良くなったと思って過ごしていても、何かの拍子に逆戻り。

私もこの症状に悩ませれています。

著者の田中さんも、この謎の現象 突然リターンとは、まだサヨナラ出来ていないそうですが、うつのトンネルを抜けた経験があるからこそ、対処できる術は持っています。

気温差や気圧が下がった時、ホルモンバランスが崩れた時、環境の変化など、自分自身の引き金は何か、を突き止めれば、うつ病との付き合い方が分かってくる人も多いかもしれませんね。

うつのトンネル真っ只中にいると、この何とも言えないモヤモヤした世界から抜け出す事が果たして出来るのか、不安になります。

でも、『うつヌケ』には、このトンネルを抜け出してきた人たちの成功例がたくさん描かれています。

自分だけが苦しいんじゃない、他にも同じような症状で苦しんでいる人がいる、そして、その症状から抜け出した人達がいる…。

今、苦しんでいる方が、この一冊の本をキッカケに、暗闇から楽しい日常に戻ってきてくれればいいな…と思います。

via : Amazon

http://ddnavi.com/news/345666/a/

via : ダ・ヴィンチニュース

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/14/

via : 厚生労働省

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