私は両耳聞こえますが、ただ左耳が約20年前に突発性難聴と診断されてから、聞こえづらいです。なので、誰かが話しかけてくれたり、会話してると聴き逃したり、聞き返す事が多かったりします。でも、両耳聞こえない聴覚障がい者の方々は、もっと不便を感じている事がこの記事を見て分かりました。
「聴覚障がい者の方、みなさんが手話を使えるとは限らないという事。」
私は正直、この事にビックリしました。聴覚障がい者の方達は手話が使えるものだと、勝手に思い込んでいたんです。
「でも、聴覚障害者のなかには手話を知らない人もいるんです。だから『耳がきこえない=手話通訳の用意』と考えるのではなく、筆談で対応する、ゆっくり話す、流れの決まっている手続きであればフローチャートを用意して指差ししながら説明するなど、その人に合った配慮をしてほしいと思います」
そして、困った時に私達が電話して対応してもらったりするコールセンター。それも聴覚障がい者の方が誰かに頼み、電話してもらっても「本人でないとダメ」と言われ、結局私達が何気なく済ませていたコールセンターなどへの相談も、聴覚障がい者の方達はその会社や窓口にわざわざ出向かないといけないという事。それだけならまだしも、障害者割引のある駐車場に入っても出るときにモニターに障害者手帳をかざさないといけないことがわからず、結局は正規料金を払わざるを得なかった……などと不便に感じていることは多々あるそうです。健常者にとっては当たり前にできることだからこそ、聴覚障害者が不便に感じていてもなかなか気づきにくいものなのかもしれません。
ここに記載されているまつもとさんは、以前クレジットカードを落としてしまったとき、母親にカード会社に電話をかけてもらったことがあったのだそうです。ところがカード会社の人に、「本人でないとダメ」といわれてしまったというのです。
「だから、わざわざ会社を休んでカード会社に行って手続きをしなければならなかったんですよ。普通の人だったら休憩時間にちょっと電話すれば済むことなのに」(まつもとさん)
また、銀行のATMに不具合があっても備えつけの電話が使えないため、窓口に行って事情を話してもう一度列に並びなおさなければならなかったこともあるといいます。
現在、聴覚障害で障害者手帳が交付されている人は全国で45万人。でも、手帳交付に至らない軽度の方も含めると、聴覚障害者は1,000万人以上いるといわれています。
私たちは身体障がい者の方達、精神障がい者の方達、視覚障がい者の方達、難病を抱えている方達への配慮はなんとなく分かっていたつもりでした。しかし、聴覚障がい者の方達への配慮ももっと分かってあげないといけないと思いました。
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