今年、日本で大ヒットしているアニメ映画『君の名は。』新海誠監督の6作目のアニメーション映画です。
東京に暮らす少年・瀧(たき)と飛騨の山奥で暮らす少女・三葉(みつは)の身に起きた「入れ替わり」という謎の現象と、1200年ぶりに地球に接近するという架空の彗星「ティアマト彗星」をめぐる出来事を描く。
今、大ヒット中の映画ですから『知ってる!!』『映画を観た!!』という方も多いのではないでしょうか?
日本では8月26日に公開された「君の名は。」は、11月27日までの94日間で観客動員数は1,498万人を突破。興行収入は194億円で宮崎駿監督のアニメ「もののけ姫」を抜き3位に入っていた。
また、この映画は12月2日から中国でも公開され、
初日だけで興行収入12億円を突破。3日間の興行収入は50億円を超えると見られている。
海外からの日本のイメージは、日本=アニメというようになっているそうです。
そんな中で、世界的にヒットをした『君の名は。』ロケ地を巡る聖地巡礼を目的にやって来る観光客も、増加していくのではないでしょうか?
それでは、ここで言う聖地巡礼とは?
ロケツーリズムという言葉をご存知だろうか?ロケツーリムズとは、ドラマや映画、アニメ・マンガのロケ地やモデルとなった場所を訪れることを指す。
そのなかでもアニメやマンガ、のロケ地となった場所を訪問し、アニメ内と同じアングルで写真を撮影したりして実際にアニメの世界に入りこんだように楽しむことを特に「聖地巡礼」という。
「君の名は」を観てきた。
漫画より実写の方が綺麗だろうな〜って思った。
だからかな?
聖地巡礼したくなるんだな。— なおゆき (@naooz99) December 23, 2016
皆さんも、好きなアニメや映画の世界に入りこんでみたい! と一度は思ったことがあるでしょう。
まるでその世界に足を踏み入れたような錯覚を起こしうる聖地巡礼。
今では国内だけでなく、海外の観光客をも取り込み、大きな経済効果を生んでいます。
観光庁訪日外国人消費動向調査(平成26年1-3月期)によると、「訪日前に期待していたこと」として、実に5.9%が「映画・アニメ縁の地を訪問」と回答。
6%というと一見少ないようにもみえるが、2016年の訪日外国人旅行者数(予測)が2,400万人であることを考えると、その6%の約144万人が聖地巡礼を目的にしていたことになり、経済波及効果は非常に大きいのだ。
このように、観光の目的としての地位を確実に築きつつありますが、いったいどのようなきっかけで、人気に火がついたのでしょうか。
事の起こりは、アニメの歴史的分岐点とも言われる2007年。この年は『涼宮ハルヒの憂鬱』や、『ひぐらしのなく頃に』『灼眼のシャナ』など、多くの名作が放送されました。そしてまた、多くの若手声優が注目されはじめた年でもあります。
そんな激動の時期にあったアニメ界。その中で、もはや社会現象を引き起こしたとも言えるアニメがあります。
それは『らき☆すた』です。
『らき☆すた』は、美水かがみによる4コマ漫画作品、およびそれを原作としたゲーム、アニメ、小説作品。KADOKAWA(角川書店ブランドカンパニー)の月刊ゲーム雑誌『コンプティーク』において2004年1月号より連載されているほか、『コンプエース』など数誌で掲載されている(掲載誌参照)。
2007年の4月から9月まで放送されたこのアニメ。なんと、2009年には武道館でイベントも行われ、超満員で大盛況に終わるという伝説までも残しています。
この作品で舞台となっているのは埼玉県鷹宮町(現在の久喜市)。そんな中、月刊ニュータイプ・2007年8月号には、
画像出典:アニメ演技研究所
らき☆すた的「遠足のしおり」ポスター(聖地巡礼マップ)が付録としてついていました。
この付録に掲載されていた、『らき☆すた』ゆかりの地を、ファンが巡礼をするという現象が発生したことが、聖地巡礼の始まりと言われています。
鷲宮神社の初詣客は、元旦三が日の初詣客が2007年の7万人から、2008年30万人、2009年42万人、2010年45万人、2011年以降は47万人で推移するなど多くの旅行者が未だに訪れている。
このような聖地巡礼によって生まれた経済効果はなんと、テレビ放送後3年間で、推定22億円!驚きの経済効果ですね。
ロケツーリズムの一種として、聖地巡礼があるわけですが、これはオタクツーリズムとも呼ばれています。
しかし今となっては大きな規模となり、社会現象にもなりうる聖地巡礼は、旅行ビジネスの要になるほどまでに成長しました。
ちなみに、台湾人観光客からは『スラムダンク』の聖地巡礼が人気だそうです。
『スラムダンク』の放映から20年以上が経っていますが、今もロケ地を巡る観光客がいるということで、その作品がいかに愛され続けているかということを感じますね。
そして実は、この私も聖地巡礼をしたことがあります。あるアーティストが行ったラーメン屋さんや、Instagramに投稿されていた写真の撮影場所と同じ場所で一緒のポーズをしてみたり…。それだけでウキウキしました!
きっと、聖地巡礼も日本文化のひとつになっていくのでしょう。
楽しいだけでなく、大きな経済効果までも生む聖地巡礼。あなたも一度、好きなアニメの世界へと飛び込んでみるのはいかがでしょうか?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%9B%E3%81%AE%E5%90%8D%E3%81%AF%E3%80%82
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%89%E3%81%8D%E2%98%86%E3%81%99%E3%81%9F
via:Airstair
via:Wikipedia
via:Wikipedia
via:アニメ演技研究所