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2024/4/10:フリーペーパーvol.97発刊!

「VR(仮想現実) 」によって下半身不随患者の”感覚”が「現実」に

いま世界中で話題になっている「VR」という技術をご存知ですか?「ゲームとかで話題になっているアレでしょ?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。

”Virtual Realityの略で、仮想現実と訳されることが多いですが、コンピューター等で作り出した”仮想の世界”を専用のヘッドセットを装着することで、まるでその世界が目の前にあるかのように、また自分がその世界に入り込んだかのように疑似体験できる技術です。

VRによる脳トレーニングで下半身不随の患者が再び「感覚」を取り戻し回復の一歩を踏み出す

このSFの世界に登場しそうな技術によって、”一度は失ってしまった身体機能を取り戻そう”という試みがなされています。

ゲームを中心に認知されはじめた「VR」ですが、現在では”自宅のリビングで世界旅行のシミュレーション”や”自動車のショールームでの試乗体験”など活用方は多岐にわたります。エンタメのイメージが強いですが、もちろん医療や介護の分野での研究も日々進められているのです。

身体機能の欠損で自らの意志では動かすことが不可能となった患者の脳波を読み取り、パワードスーツに命令を送り機能を補助するという研究が進められているのですが、脳波によるマシンコントロールにVRを用いたところ、マシンコントロールの学習だけでなく、動かなかった体の感覚を取り戻し、不可能だと思われていた機能自体の回復が報告されたのです。

アメリカのデューク大学の研究チームは、「脳波を使うことで装着したパワードスーツを操作、歩行する」という実現を目的とし、脊髄を損傷し下半身不随となった8名の患者にVRヘッドセットを用いた脳波コントロールのトレーニングを実施。

このトレーニングは見事成功し、開始から10ヶ月後には補助を必要としながらも自分で歩けるようになる被験者も。

画像引用:GIGAZINE

パワードスーツだけでなく、自分の足を再び動かすことに成功

VRトレーニングは素晴らしい成果を挙げ、パワードスーツに命令を送ることで手足を使えるようになった被験者も。さらに驚くことに、下半身不随だった足を自分で動かすことに成功した女性も現れるほど。

エンターテイメントとして人々を楽しませていた「VR」技術の進歩によって、「仮想現実」の世界で体験した”失われた体の感覚”を「現実」の世界で取り戻すということも夢物語ではなくなりました。

これからの「VR」技術のさらなる進歩は、より多くの人々の希望となり笑顔を増やして行くのでしょうね

http://gigazine.net/news/20160815-vr-brain-training-exoskeleton-paraplegic/

via:GIGAZINE

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